ダビスタをはじめとする競馬ゲームに慣れ親しんだ世代の人にとって、
自分が出資している馬が競馬場で走り、写真を自宅に飾ったり口取が出来たり、賞金分配がある事は
夢のような事なのではないだろうか。
例えば一口85万円/40口のジェンティルドンナは、
生涯獲得本賞金17億2,602万円なので、一口当たり単純計算で『4315万500円』という事になる。
自分が出資した馬が牝馬三冠、ジャパンカップ連覇、有馬記念、ドバイシーマクラシックまで優勝し、
4,000万円を超える払い戻しがあるのだから夢がある。
また400口クラブのリスグラシューは一口7.5万円だった。
彼女の生涯獲得本賞金は14億2,761万円、出資者が400人なので一口当たり単純計算で『356万9025円』となる。
また、オルフェーヴルやロードカナロア等、出資していた馬が種牡馬になった場合、
ルールに従いその金額も出資者に分配される。
大活躍で種牡馬入りした場合の評価額は10億円を超える場合もあり、
その配当金だけでも計り知れない。
実際にはここに税金やクラブの手数料等入ってくるので当然満額はもらっておらず、
手数料等は分配についてはクラブによって全く違うのでしっかりと問い合わせや約款の読んで確認頂きたい。
一口馬主の維持費について
では早速維持費の話をしたい。
この点はクラブによって全くシステムが異なる。入会前にしっかり確認頂きたい。
今日は、400口クラブを例に考えたい。
まず入会時にかかる費用は、
・入会費(¥10,000円のクラブが多い。¥20,000の所もある。)
・出資金(クラブのカタログに記載されている。1000万円の馬の場合400口で割り、一口25,000円)
が発生する。
次に毎月の維持費は、
・会費(¥3,000円のクラブが多いが多少前後する。1,000円のクラブもある。)
・預託維持費
⇒預託維持費は定額制、実質制の2つに分かれる。毎月平均預託料の60万円÷400口=1,500円を定額で徴収し、引退時に余ったら返金、余らなかったら徴収となるのが定額制。牧場にいるときには40万円÷400口=1,000円、入厩したので70万円÷400口=17,500円の様に毎月請求するのが実質制になる。どちらも最終的に損得はでない。
また、年に一回保険料がかかる。出資金額の3%程度と思っておけばよいだろう。
つまり会費+預託維持費が一口馬主でかかる大まかな費用となる。
では、一口馬主は儲かるのか
90%諦めたほうが良い。儲からない。
一口馬主を投資だと思ってやるのならば、絶対にお勧めしない。
応援している出資馬が競馬場で走り一喜一憂する、
北海道の牧場を訪ね出資馬と触れ合う、
同じ会員の皆や関係者と喜びを分かち合う『趣味』でなければ一口馬主は続けるのは難しいと思っている。
競走馬が競馬場で1勝をあげる事が出来る確率は約32%である。
JRAの新馬、未勝利戦はおよそ1450レース。対してデビューまでこぎつける事が出来るのは凡そ4,500頭だ。
オープンクラスまで到達できる馬は3%にも満たないと言われている。
新馬、未勝利、1勝クラスくらいまでであれば1勝して分配される金額は凡そ10,000円~15,000円程度。
1頭を維持するのにかかる費用は1,500円×12ヶ月=18,000円。
ここに会費が月3,000円×12ヶ月=36,000円かかるのだ。
すでに一口馬主を楽しんでいる方は、出走手当や年次分配もある事をご存じだと思うが、
あくまでもこのブログでは一例をあげているのでご了承いただきたい。
では、儲からないのになぜ一口馬主を続けるのか
単純明快、『競馬が、馬が好きだから』この趣味を続けている。
会費月3,000円で興奮を味わう事ができ、会報誌などクラブのサービスを受けられているのだから会費は全く気にしていない。
預託料金の1,500円は気に入った仔達の餌代、調教代なのだから当たり前の話だ。
走ってくれた時には出走手当等、分配もある。
私の場合気にしているのは毎年の出資代金をどうするかだけである。
この点だけはしっかりと自分の財布と相談して決めていきたい。
次回以降、私が現在入会している『社台サラブレッドクラブ』『ターファイトクラブ』を中心に毎月の維持費など公開していこうかと考えている。
予め、分配金に関しては私だけでなく他に出資している会員様の事もあるのでニュアンスを濁す事もあるかと思うがお許しいただきたい。
今後ともお楽しみにして頂ければ幸いだ。
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